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第70回芥川賞を受賞した森敦の小説、月山
高校生の時に、この小説を読んでから月山はあこがれの山になりました。
月山は、庄内平野で生活した森敦の体験が色濃く反映された自伝的小説です。幽玄で神秘的、そこに暮らす人たちの穏やかな日常。それはあたかもこの世の事でないもののようあり、そこに死や過去の象徴である月山が相まって、より印象的に独特の世界が描かれています。
十代でこの小説を読んだときに、月山や、山形に対して強い憧憬を抱くようになりました。(まあ、森敦の小説は読み手の好き嫌いがはっきりしていて、好きな人はとことん好き、そうでない人はまったく面白くないと評価が二分される作家でもあるのですが・・・)
たまたま自分は、森敦の小説の世界観に引き込まれてしまったんでしょうね、自分の中で月山は神秘の山になり、憧れの山のひとつになりました。
とはいえ、今日の登山の目的地は大朝日岳でした。ところが現地は何か所もの通行止め(大雨や台風によるものですが)結局登山口に到達できず、急きょ予定を変更しての月山登山になりました。

月山は標高1984m、磐梯朝日国立公園の北端部に位置する山になります。
この地域は、日本特有の豪雪地帯にあり、月山スキー場は夏スキーのメッカになっているところです。

郡山の自宅を出発したのがAM2:00(もちろんこのときは大朝日の登山口である古寺鉱泉を目指しています。)福島経由で国道13号線を、米沢に向かいます。
米沢⇒長井⇒寒河江と車を走らせます。お祭りかなにかの準備でしょうか?町のあちらこちらに提灯がかかっており、歴史ある街並みと相まって目を楽しませてくれました。
(街中の小さな橋の両側に提灯が灯されていたりして、とてもロマンチックな景色でした!)そんなわけで眠気も感じず、ナイトドライブを楽しみました。

郡山から4時間ほど車を走らせましたが、朝日町に入ってから通行止めがあちこちにあり、NAVIに頼って向かっていたものの、ついに15キロ手前の通行止めで行き方が不明になりました。目的地を地図で調べて何度か道を探しましたが、どうにも目的地が見えません。30分ほど道さがしに時間を費やし、ついにこの日の大朝日をあきらめました。

ここから一番近い山といえば、蔵王か月山
なら月山だ!ということで目的地を変更して月山に向かいます。

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到着したのがAM7:00
登山口は姥沢口登山口です。ここは駐車場が広いですが今日は、車も数台しか止まっていません。
お天気はとみると残念ながら曇り空。山頂での晴れを期待して山に向かいます。

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駐車場から200mほど歩くと、ほどなく登山口に到達します。

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月山の環境美化協力金200円を払って登頂開始です。


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登山口すぐのところに、小さな橋がかかっていました。こちらからも登山口に向かえるようですが、道が不案内なのでとりあえず、アスファルトの道を進みます。

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この標識を左に向かえばリフトがあります。いきなり400mくらい高度を稼いでくれるそうですが、ここは楽をせず、右に向かって歩きます。

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登り始め15分。これから向かう山がすっぽりと雲の帽子をかぶっています。なんか重たそうな雲。本当に晴れてくれるといいなあ。
でも、お天気悪くても、月山に登っているというのが気持ちを楽しく後押ししてくれます。

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と、現われたのがニッコウキスゲ。鮮やかで上品な黄色です。

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雲の切れ目から青空ものぞいてきました。ニッコウキスゲの群生が嬉しい。
ニッコウキスギの花は一日花なんですね。朝花を開き、夕方には萎れる。一期一会を感じさせてくれる花です。

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一生懸命咲いてね!
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ニッコウキスゲのみならず、ミヤマリンドウもあちこちに咲いており目を楽しませてくれました。

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陽射しが戻ってきて足取りも軽く、山頂に向かいます。

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ところどころに残雪が残る斜面。雪がまだまだ残っています。

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長い木道が整備されていて歩きやすいです。   その木道が雲の中に続いています。

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山頂まで1.9キロ地点
牛首っていう地名が山ではたまに見かけます。(那須岳でもありましたが)
この牛首は神様である牛頭から来ているんでしょうか?ちょっと物騒な感じがするのは私だけでしょうか。

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姥沢登山口と、リフト上駅の分岐に到着です。ここまで2キロ歩いてきました。残り1.5キロです。道が整備されているので、だんだん歩きやすくなります。

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雪渓を眺めたり、踏んだりしながら山頂に向かいます。夏スキーに向かわれる方でしょうか?スキーやボードを背負っている人たちを追い抜きました。みなさん重そうな荷物で頑張って歩いておられます。
そういえば、NHKのにっぽん百名山でも月山が取り上げられていましたが、その中で、月山は世界有数の豪雪地帯と紹介されていました。日本有数ではなく世界有数というのが凄いですね。(^^)
木道が終わると、急登になり、徐々に登りがきつくなります。

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お天気もいまひとつなので、足元を見ながらしっかり歩きます。
登り始めは暑かったのですが、風も強まりだんだん寒いくらいになってきました。


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頂上近いかな?延命地蔵が見えました。

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ここを登るとすぐ稜線にでます。

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稜線に出ました。風が強い!周りを見渡しますが、ガスで何も見えません。鳥海山や大朝日岳の方向が示されたプレートで、雲に隠れた山々に思いを馳せます。

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広々とした稜線ですね。山頂に向かって進みましょう。

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月山頂上小屋到着。   

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頂上が見えました。お天気も少し回復したかな?
月山は、かの松尾芭蕉も登拝したと言われています。
「雲の峰 いくつ崩れて 月の山」の句が有名です。

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時間にすると短い時間ではありましたが、雄大な青空が開けてくれました。

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雲が形を変えて、ぐんぐん流れていきます。すごい景色!
鳥海山見えないかな?一生懸命に目を凝らしますが残念ながら今日は見ることは、かないませんでした。

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月山神社本宮です。
この先は写真撮影NG。500円を払って祈祷を頂いてから入ります。
神主さんの声大きいですね。山頂全体に響き渡るような祈祷を頂きました。
出羽三山、羽黒山、月山、湯殿山は現世、過去、未来に分けられており輪廻転生を意味する信仰の山です。修験者の方も登拝されているとのことですが、今日はいらっしゃいませんでした。
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この先、撮影NG

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テレビクルーが、天候回復まちで撮影をされています。NHKのクルーらしいです。
一瞬、百名山グレートトラバースの田中さんが、来ているのかなと思いましたが、田中さんは今日は群馬と福島の県境にいらっしゃった様子。(至仏山)
晴れたり曇ったりと落ち着かない空に、いい絵を撮ろうとしているクルーの皆さん大忙しです。
30分ほど、山頂でのんびりした後は下山です。
 
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Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

   

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石畳が敷かれています。
本当にいろいろな山頂がありますね。大きな山、小さな山にかかわらずいろいろな山頂の表情や、風景に出会えるのが楽しいです。
自分自身の感受性や知識を高めていけば、もっともっと山登りが楽しくなるのかもしれませんね。

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ちなみに、山頂にあるトイレ
立派ですね!月山は登山者数の多い山ですからお手洗いも立派です。


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トイレはきれいに清掃されていました。トイレ使用料は100円の寄付で維持されているそうです。明細書も張られています。
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ちょっぴり顔をのぞかせているのが神泉池です。
重ね重ねお天気今一つなのが残念です。

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下山は一気におりました。
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駐車場到着。
暑い!山頂では凍えそうなくらい寒かったのですが、登り口はなんと気温30度でした。
帰りは、米沢でラーメンを食べて帰宅となりました。
山形はおいしいものがたくさんありますね。次は、観光の時間もとって来たいです。

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